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挿し絵のお仕事の設定おくってきたので、やること増えてるんだけど、
なんとなく思いついたストーリーをテキストに纏めたのでUPしてしまった。
夜中に書いた日記並に恥ずかしい文章ですが・・・。

↓の「軽自動車」ってやつね。

+ + + + + + + + + +
軽自動車

私は彼とつきあい始めてもう3年になる。
大学のサークルで知り合ってつきあい始めた。

彼はバイク好きでお金貯めて買ったバイクをすごく大事にしていた。
バイクに乗った彼は凄く格好良かったし、似合ってると思った。

二人のデートはもっぱらそのバイクで出かけた。
最初はバイクの後ろに乗るのが怖かったけど、すぐに平気になった。
彼に抱きついて、彼の背中を感じて居られるって気が付いたから。

大学を卒業して、二人とも社会人になった。
新生活でお互いに忙しくなって、デートの機会は減ったけど
お互い収入があって、プレゼントが豪華になったのは良いことだった。

社会人になって2年目の秋に彼から温泉旅行に行こうと言われた。
一泊二日。 バイクで出かけるのが好きだったから日帰りデートが
ほとんどで、泊まりなんて珍しかった。
なるべく荷物を少なくまとめて、リュックに詰めて彼を待った。

彼は軽自動車で迎えに来た。

「もう車借りるなら、先に言ってくれたら荷物減らさなかったのに。」
『ごめん。おどろかせようと思って。それと、これレンタカーじゃなくて俺の車なんだ。』
「え? 買ったの!?」
『うん』

さっきまでウキウキ気分だった私は、いっきにテンションが落ちた。
何故、軽自動車・・・もう少しお金貯めたら、ましな車買えたんじゃないの?

軽の助手席で街を走る。 凄く恥ずかしい・・・。

そして、彼から衝撃の事実が語られた。
彼はこの車を買うのに、あのバイクを売ったというのだ。
私たちの想い出のバイクがこんなださい軽自動車になった事実に、
私は感情を抑えられなかった。

大喧嘩した。 

喧嘩というより、私が一方的に彼を責めてただけだったけど。

あのバイクは彼の物だから彼がどうしようと構わないのかもしれない。
だけど私にとっても思い出の品なのだから、私に相談も無しに売るのは
許せないし、彼を責める権利はあると思う。

彼は道を変えて港の公園で車を止めた。
温泉になんて行ける状況じゃなかったし、私がこの車を降りたがった。

この公園は学生時代に二人でよく行っていた公園。
思い出の場所だけど、彼が私のご機嫌を取ろうとしてるって思ったら、
余計に腹がたった。 

ベンチで一人でむくれてると彼がやってきて何かを見せた。
小さい箱。 開けると緑の宝石の指輪。
「エメラルド?」たぶん私の誕生月の石だったとおもう。
でもそれって5月だしどうして今渡すのよ。

『それ結構高いんだよ』ってなにそれ。
この指輪が想い出のバイクよりも価値があるとは思えない。
ましてや、あの軽はない・・・。

まぁ嬉しかったけど・・・。

この指輪を渡した時に、彼が何かを言い出そうとして、言えなくなっていた。
でも、なんとなく察しはついた。
彼に悪いことしたかな?って思ったら少しだけ機嫌が直った。

「どこかで食事にしよう」私たちは公園を出た。

機嫌は直っても軽の乗り心地はやっぱり最悪だった。
どうしてこんなださい軽自動車買ったの? 彼を責める。

『いや・・・、指輪けっこう高くてさ、これしか買えなかったんだ。』
「この指輪買うのでお金足りなくなって、この軽になったってこと?」 

もう、呆れた・・・。

「もっと安い指輪でもよかったのに! 私、あのバイク凄く好きだったのに!」

再び私の怒りに火がついた事に、彼は困り果てている。

『ごめん・・・。』
『でも、この車小さく見えるけど後ろのシートたおすとタンスだって積めるし。
デートの時あんまり荷物もてなくて困ってたしさ・・・便利だと思うよ。』

「そういう問題じゃないの! なにも解ってないんだから!」

『そ、そうだね・・・。』

彼を困らせるのは不本意だけど、私は気持ちをぶつけずにいられなかった。
赤信号で車が止まる。 

『最近の軽は助手席にもエアバックついてるし、バイクより安全だと思ったんだ。』

彼がぼそっと言った。

「え?」

ダッシュボードを見ると、AIRBAGの文字がある。
私は言葉を失ってしまった・・・。

バイク事故のニュースを見た時の彼の顔を思い出した。
事故の相手の車は軽傷だけど、バイクの方は重傷だった。
彼は辛そうな顔をしてた・・・。

やだ、私、何見てたの・・・。
全然、解ってなかったの私の方じゃない・・・。

私の為・・・。

この指輪だって私の為・・・、この車だって私の為、
大事なバイクを売ったのも私の為・・・。

やだ・・・、私なぜ怒ってたの・・・。

彼は責められることなんて何もしてないのに!

再び車が動き出す。
私は自責の念で涙があふれだしていた。

『その・・・、ごめんな。あのバイクもすぐ買い戻すからさ。』

『世話になってたバイク屋のおじさん良い人でさ、なるべく売らずに
おいといてくれるって言ってくれたからさ。』

彼はまだ謝り続けている。
私は彼にどう言葉をかえして良いのか解らなかった。

「ごめん、ね・・・。」

震える声でなんとか言えたのがこの言葉だった。

『うん、ごめん。』

彼も謝って返した。 

レストランに着いたけど、涙でぐしゃぐしゃの私は車から降りられず、
駐車場でしばらく止まっていた。

涙も収まって、少しだけ気持ちも落ち着いた時、彼にプロポーズされた。

『指輪はもう渡しちゃったけど・・・。』
「こんな所で言わないでよ・・・。」
『あ、そうだね・・・、ごめん。』

また謝ってる・・・。
間が悪いのは相変わらず・・・、一人で考えこんでるのも相変わらず。
私の気持ちとか考えないで一人で決めちゃうのも相変わらず。

『場所、かえるよ・・・。』

結局、温泉旅行はキャンセル。
その日はこれまで行ったことのある場所をあちこち車で廻った。

帰りに私は彼のプロポーズに応えた。

あれから半年。
バイクは二人でお金を出し合って買い戻した。

今日は彼とウェディングドレスを見に行く。
あの軽自動車に乗って・・・。

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無題
 今日は。

 某相談掲示板に、「デートの時に軽自動車に乗って来た彼と別れたい」、と書き込んだ女性の話しを思い出しました。
(釣り、との説もあります。)

 前半は、これが頭に浮かんで困りましたが、ハッピーエンドになって良かったw。

 昔、車好きが高じ副業で中古販売もやっていた友人から聞いた話しですが、中古のバイクはスペアキーが無い事が多いそうです。
 オーナーだった人が、手放す際に、思い出として手元に残しておくのだとか…。

 後、雰囲気壊すかもですがw、バイク用にジャケット型の、”着る”エアバッグがあります。
 フックをタンクなどに固定し、事故で体が投げ出される→フックが外れガスボンベのバルブが開く→エアバッグが膨らむ、という仕組みだそうです。
 白バイにも採用されています。

 後、本文と全く関係ないのですが、非常に興味深いニュースを下のURLにリンクしました。
 脳内で浮かべたイメージを取り出して映像化に成功したそうです。
 将来、絵師の皆さんには、朗報となるのか、あるいは…。
頭文字C URL 2008/12/11(Thu) 編集
Re:無題
あああ、もう記事UPしなければ良かったと大後悔時代ですよ。
(´・ω・`)


> 後、雰囲気壊すかもですがw、バイク用にジャケット型の、”着る”エアバッグがあります。
> フックをタンクなどに固定し、事故で体が投げ出される→フックが外れガスボンベのバルブが開く→エアバッグが膨らむ、という仕組みだそうです。
> 白バイにも採用されています。

へ~、そんなのあるんだ。 どんな状態で膨らむんだろ。

> 後、本文と全く関係ないのですが、非常に興味深いニュースを下のURLにリンクしました。
> 脳内で浮かべたイメージを取り出して映像化に成功したそうです。
> 将来、絵師の皆さんには、朗報となるのか、あるいは…。

おぉ、描きたくても描けない理想の女の子が映像化できるのかー!
小説がシステム的に漫画になったらすごいだろうなぁ。
(*´Д`)
 【2008/12/12】
無題
> あああ、もう記事UPしなければ良かったと大後悔時代ですよ。

 画才のない私は、文章で「物語」を描くのが好きです。
 pixivで見たイラストを元に短編を書き、かなり迷いましたが、作者に送りましたw。
 勝手な事をするな、と怒られるのも覚悟していましたが…、他にも書かせてもらい、しかもそれらが作者のサイトにも掲載されていますw。
 そのサイトは…恥ずかしくて教えられませんw。

 後、やはりpixivの絵師さんのイラストで知ったのですが、一枚のイラストをヒントに小説を書く、というコンテストがネットであるそうです。

> へ~、そんなのあるんだ。 どんな状態で膨らむんだろ。

 URLにメーカーのサイトを入れときました。
 バイク屋で最初に見た時、メーカーに失礼ながら笑いそうになりましたが、白バイに採用されるくらいですから、効果は大きいようですね。
頭文字C URL 2008/12/12(Fri) 編集
Re:無題
> 画才のない私は、文章で「物語」を描くのが好きです。
> pixivで見たイラストを元に短編を書き、かなり迷いましたが、作者に送りましたw。

それも凄いなぁ。
なんていうか、イラストに対してそこまで情熱を持って
観ているというのは、凄いのかも。

逆にうちは絵の技術や表現力に目がいってしまって、
絵の魅力を観ることを忘れてそう・・・。

> 後、やはりpixivの絵師さんのイラストで知ったのですが、一枚のイラストをヒントに小説を書く、というコンテストがネットであるそうです。

へ~、でもイラストに物語を含む、想像させるというのは、
やっぱり画力というかイラスト力必要ですよね。


> URLにメーカーのサイトを入れときました。

見てきた。 予想以上にカバー面積広いですね。
これならヘルメットしてれば致命傷を避けられそう。

でも付けてるの忘れてバイクから離れたら大変なことに成りそう。
(´・ω・`)
 【2008/12/14】
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